『助川先生とその業績』
(発行者:喜誠会)
(発行者:喜誠会)
この本は、助川喜四郎生前に、後援会組織である「喜誠会」により発行されました。
目次 | ページ | 摘要 | |
---|---|---|---|
序 | - | 抜粋 | |
はしがき | |||
先生の学問の偉大さ | 1-5 | 抜粋 | |
先生の学問的偉業 | 狂犬病に関する研究 | 6-10 | 抜粋 |
天然痘に関する研究 | 11-94 | ||
先生と学界 | 95-118 | ||
先生と学問的に関係の深かった人々 | 119-132 | ||
年代的に見た先生の研究と特許 | 133-144 | 抜粋 | |
茨城県に於ける実施状況 | 145-147 | ||
先生の略伝 | 148-149 | 抜粋 | |
参考資料 | 150 | 抜粋 |
『志賀潔』
(著者:高橋功 出版社:法政大学出版局)
志賀潔は、助川喜四郎にとって多方面にわたりお世話になった恩師でありました。
以下のとおり、5ページにわたり、助川喜四郎に関する記述があります。(著者:高橋功 出版社:法政大学出版局)
「(助川・梅野法によって)狂犬病の予防は著しく進歩した。
海外にさきがけて有用の術を完成した功績は永く記録に止まるべきものである」
「(孵化鶏卵培養の研究が)世界に先んじて吾が助川博士によって完成させられた事は、 吾が学界の誇りとしてして永く伝えるべきものである。 …コッホの固型培地の成功にも比すべきものである」
当時の学会は、封建的なもの、派閥的なものが強く支配していたと述懐し、
以下のとおり、締めくくられました。「(孵化鶏卵培養の研究が)世界に先んじて吾が助川博士によって完成させられた事は、 吾が学界の誇りとしてして永く伝えるべきものである。 …コッホの固型培地の成功にも比すべきものである」
「この世界的な偉業もしばらくは世に認められず、
一般の種痘が実施されるまで学界から無関心に取り扱われ、果ては中傷的な論議まで受けて、
幾多の世俗的苦労を経験せねばならなかった。」
「吾が学界が虚心担壊に助川博士の業績を認め、 この一層の発展の為に協力せられん事を切望してやまない」
「吾が学界が虚心担壊に助川博士の業績を認め、 この一層の発展の為に協力せられん事を切望してやまない」
その他、新聞記事等
東京日日新聞 大正15年3月2日 世界に先んじて狂犬病原体を発見、七年間の苦心見ごと酬いられて、助川博士の大成功アサヒグラフ 大正15年12月15日 狂犬病原体を発見、助川喜四郎博士
朝日新聞 昭和7年3月24日 天然痘の病原体、助川博士が発見、世界学界に一大光明
報知新聞 昭和17年2月6日 鶏卵で天然痘予防、助川氏の研究実を結ぶ
国民新聞 昭和17年2月6日 鶏卵で痘苗培養、世界的な大発見